ブームの副産物 2017 12 31

書名 WindowsユーザーのためのLinux再入門(2002年出版)
著者 杉松 英利  ナツメ社

 今から20年近く前に、
確か1998年頃に「Linuxブーム」がありました。
 1995年に「Windows95ブーム」があったので、
当時は、パソコンブームに沸いていました。
 なんと、コンビニエンスストアにも、
パソコン雑誌が何種類も置いてある状態でした。
 ある時、そのパソコン雑誌の多くが、
一斉に「Linux特集」や「Linux小冊子」を始めたのです。
 そうなると、「Linux」を知っていないと、
流行遅れになってしまうという不安感から、
みんな、競い合って、「Linux」という文字が入っている雑誌ならば、
何でも買うというような状態になったのです。
私も、ついブームに乗り遅れないように雑誌をたくさん買いました。
 今から思えば、これは異様でした。
「コンビニエンスストアでLinuxを買う」というのは、
冷静に考えれば変だったのです。
 この「Linuxブーム」は、大いなる勘違いだったのです。
「Windows95」は、パソコン用のOS(オペレーティングシステム)だったので、
ブームになるのは、それなりの理由があったのです。
 しかし、当時の「Linux」とは、パソコンで利用できましたが、
どちらかと言えば、サーバー用のOSだったのです。
だから、一般的なブームになるのは、おかしかったのです。
(当時、「Linux」は、世界的にもブームになったそうです)
 それでも、このブームによって、
「Linux」が多くの人に認知され、IT業界に普及する原動力になったと思います。
 さて、「Linux」(リナックス)とは、
1991年に、フィンランドのヘルシンキ大学の学生リーナス・トーバルズ氏によって開発された、
パソコンで使用できるUNIX互換のOSです。
 「Linux」は、インターネット上にソースコードとともに公開されたため、
リーナス氏を中心にして、
世界中から参加した多くのボランティアによる共同開発が進められることになり、
現在に至っています。
(以上、上記の本から引用)
 ところで、なぜ「Linux」のことを書いたかというと、
「ZDNet Japan」(2017年11月23日)に以下の記事があったからです。
「LinuxがスーパーコンピュータTOP500でOSシェア100%に」
 Linuxがスーパーコンピューティングの世界を制覇した。
1998年にスーパーコンピュータTOP500リストにLinuxが登場した日から、
その日は着実に近づいていた。
そして先週、ついに、それが達成された。
今や世界最速のスーパーコンピュータ500台すべてが、Linuxで動いている。
(引用、以上)




































































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